不思議な感覚
July 1st, 2009
こんばんは。Σです。先日ブログにも書いた栗本薫の長編ファンタジー、グインサーガのさいしん刊をコトトワへ行った帰りに入手しました。作者は亡くなっても最新刊は出続ける…。私はグインサーガに関しては、あとがきから読みます。作者は決してネタばらしをしないし、書いた背景などが分かって、あとがきというより、序章を読んでいるような気分なのです。今日も待ち切れず、あとがきだけ読みました。いました。そこには、まだ生き続ける栗本薫がいました。でも、二ヶ月前の前回のあとがきより、確実に弱り、自分に残された時間がないのを知っているような語り口。「世の中の栄枯盛衰から逃れ、好きなものに囲まれて過ごしたい」印象に残った言葉です。それでも、最後の締めくくり、「次回は…」と次を当然あると思っている、生き続けようとする栗本薫がいます。人間って複雑だなあ。一日一日大切にする以外、対処方はなさそうですね。そういえば先日読んだ本にこんな言葉が載っていました。「あなたが今日、無駄に過ごした一日は、昨日死んだ人がどうしても生きたかった一日だ」