フィリップ・ヴァレット~ザ・葡萄しつけ人~
July 15th, 2012

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ワイナリーツアー1日目の第2件目訪問先。フィリップ・ヴァレット。
Tipsy’sでもマコン・ヴィラージュや、ヴィレ・クレッセ、ピュイ・フュイッセなどで
お馴染ですね。

かれこれ3回目の訪問。いつきてもキレイなところです。
前回は嵐の中を訪問し、気候もワインも荒れていて大変でした。
今回は高気圧に覆われて、すこしテイステイングもしやすいかなあ。

伊藤さんは「歯が溶けるぞ!歯が!」と冗談で言っていましたが、
1件目のティソのレモンのような酸ですでに歯は半分溶けてましたので、
本気で心配でした。

 

畑はブルゴーニュらしいなだらかな丘の中腹。
一番いいポジションです。
これもまたブルゴーニュらしく町が近い。
畑からこんなに家々や建物が見えるなんて。

 

さて、この人シャルドネだけを造っているのですが、
自分の葡萄の木を心から信頼してます。
なぜ、そんなに信頼できるかというと、ちゃんと小さい頃にしつけているからです。

0歳から3歳まではぶどうの実もつけたいだけつけさせ、
伸びていく枝や、穂先も切らずに育てます。
放任主義。(ぶどうの話ですよ)

その後、厳しく制御。
葡萄自信が自分の生態をコントロールできるように育てるのです。

 

肥料も全く使いません。
2年に1度、漢方薬のようなものを撒くだけ。
粘土質のその土壌は十分にリッチ。何かをプラスする必要がないのです。

そんな風に育てられた葡萄たちはみ~んないい子。
今年のように雨の多い天候が続いてもベト病もでないし、カビも生えません。

 

 

フィリップパパの信頼を勝ち取るために、ぶどうも頑張っているのです。
まるで一つの目標に向かって進む星一徹親子!!!

いやあ、感じ入りました。
子供のいないΣは、犬もまともしつけられていないというのに。

 

さて、そんな子供たちからできるワインは当然ですが全部白ワイン。
テイスティングです。

一番印象に残ったのはマコン・ヴィラージュ。

実は最初の訪問だったか、2回目だったかのとき
実験的にノンフィルトレ(フィルタリングしていない)のマコンを
飲ませてもらい、こっちが美味しいなあと皆で言っていたのです。

 

その後、フィルターしたのと、してないのと2種類出回っていたと思うのですが、
すでにマコンはよっぽどのことがない限りノンフィルトレしか造らないと説明。
ほほう。
なんか、一役買ったようでうれしかった。

 

しかし、シャルドネだけをもちろん畑や醸造の変化はあるにしても
テイスティングするって難しい。
実は一番つかみどころのない品種だし。

 

でも、このサラリ感や樽を使ったときのマッタリ感がさまざまな料理に合う。
だからレストランで売りやすいんだな。

 

上級キュベは、そりゃまあ高級な味わい。
一気に気分はパリの三つ星です。

 

フィリップさんと葡萄たちの親子競演ワイン。
是非是非一度お試しください。

 

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ステファン・ティソ2~最上のおもてなし~
July 15th, 2012

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大方のテイスティングが済んだところで、お食事タイム♪
おなかぺこぺこだったので、うれしかった。

 

奥さんのベネディクトさんも登場して、二人でいそいそとセッティング
してくれます。
発砲スチロールに包まれたデリバリーBOXから現れたのはチキン!
そしてライス!!! 町のレストラン作です。

 

コック・オー・ヴァン・ブランという鶏肉の白ワインクリーム煮込み。
しかもモリーユと呼ばれる超高級きのこたっぷり。
日本だど1キロ数万円します。
見ただけで鼻血でそうでした。

 

 

味はもちろん濃厚。
チキンも柔らかくてどっしり。
まさにフレンチです。

 

 

食後に出てきたチーズはもちろんご当地、コンテ24カ月熟成!
しかもデカイ。
馬鹿デカイ。そして親の仇のようにナイフがグサッと刺さっている。
頭は緻密なのに、ケチケチしていないいい人だなあ。ははは。

 

 

最後に出てきた甘いピザみたいなパンも美味しゅうございまいした。
…が…お腹いっぱい。

 

久々の超満腹感に酔いしれました。

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ステファン・ティソ1~2億5千年前のミネラル~
July 15th, 2012

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ゆうべ遅かったのに、朝早い。
これがワイナリーツアーです。
昨夜、ごあいさつできなかったエノコネクションの伊藤さんと
三浦君と合流。
彼らの車に乗ることにしました。
ようやく足を延ばせます。

 

さあ、ツアー第1日目はまず、お初訪問先のステファン・ティソ。
何年か前、ガチャをツアーに送りだしたとき、彼女は訪れています。
場所はボーヌから車で約1時間半東へいったところ。
Jura地方。

 

 

ワインをお勉強された方は「ジュラ・サヴォワ」という名称で暗記されたと
思います。

 

田園風景のなかに田舎チックな作りのかわいらしいワイナリーが登場し、
期待が膨らみます。
やや遅れてステファンさん登場。
う~ん、エネルギッシュ。
自然派のワイン造る人に共通の強いオーラを感じます。

 

まずは車で畑へ。
肌寒い。すぐにスイス国境があるので、山から吹く風なのでしょう。

 

地層の話、土壌の話、葡萄の話、今年の出来などなど
フランス語で一揆に話すステファンさん。
弾丸トークなのが、フランス語でも分かります。
通訳の3人もタジタジという感じ。
ティソのワインの美味しさの秘密は、隆起した2億5千年前の地層。
粘土質のしっかりした味わいが強い酸にバランスを保ちます。

 

 

早口は癖でもあるでしょうけど、頭の回転が速い証拠。
ある程度の説明が終わると移動です。
今度はもっと山の方にある畑へ。
途中まで車でいき、あとは歩きます。
崩れそうな石の階段を上ると、そこに小さな塔があり、その周辺も
畑になっています。
町を一望する優雅な景色にため息。
時間が止まります。

 

ちょっとした崖のような場所を指差し、ここを開墾して畑にすると
笑顔でのたまう。
何々と近寄ると、不思議な熱を感じます。
なにやら地熱らしい。蟻も忙しそうにせっせと働いている。
あ~こんな場所からできるワインって?
飲めるのはまだまだ先でしょうけど、心から楽しみです。

 

 

先ほどの小さな塔の中に入りました。
昔の物置かなあ?雑然としていますが
少しずつ修繕し、将来はテイスティングのできる設備を整えたいと
言っていました。

 

ヨーロッパの人って、こういうのありますよね。
まずは古屋みたいなものを、少しずつキレイにしていくのを楽しむ。
徐々に変えていくから、もともとの雰囲気もちゃんと残る。
いやあ、しかしここでテイスティングしたら、つい余分に買わされてしまいそうです。

 

 

先ほどのワイナリーに戻り、ワイナリー見学。
間口は狭いのに、奥が長く、広い。
広大な畑と、ワイナリーそしてそこで働くスタッフ。
さらにはワインを世界へ売っていく作業。
管理能力がないとワイン造りはできませんね。

 

さて、いよいよテイスティング。
Tipsy’sでも大人気のクレマン(泡ワイン)から、シャルドネ、
そして赤ワイン、更にはヴァンジョーヌやVDLまで約20種類。

 

これ、全部造っているの?
すごい。またまた管理という二文字が浮かぶ。
ツルツル頭は伊達じゃない。
脳みそ詰まってるなあこの人。

 

ジュラを愛し、ジュラの土壌を知り尽くし、ジュラのワインを造る。
ジュラの中にも様々な土壌があり、それを一つ一つワインで表す。
ステファンさんが言った印象に残る一言。
「シャルドネをつくるやつは皆最終的にはモンラッシェを目指すだろう、おれは
あくまでも、ジュラのシャルドネにこだわる」

そしてホームページの冒頭の言葉です。
A wine made with love and passion produces an emotion…

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行きはよいよい?
July 15th, 2012

エアバスさあ、いよいよ旅立ちの日。
毎回のことながら夫(社長)とゴンルナに車で成田まで送迎してもらいます。
荷造りってなんだかんだその日の朝までかかるので、車で送ってもらうと
本当に助かる。

空港に到着するとまだ誰も来ていません。
10時集合で9時半前だったからな。
早めにひとりでチェックイン。

 

今はオートなんですね。
ふ~ん。
旅の醍醐味も薄れてきましたな。
空港でスタッフと英語で話すドキドキ感みたいのがなあ。

さあ、今回の旅をご一緒するBMOの山田さんと高野さんが
来たので、ごあいさつ。
「スーツケース重いのでよろしくお願いします!」(22キロなり)

 

今回はエアフランスを利用。
最新鋭のエアバスA380に乗りました。
二階建て♪
何しろキレイでよい。
空調がよい。昔ほど乾燥しなくなりました。
トイレもあまり臭くない。

機内食はまずい。
まあ、食べなきゃいいんでしょうけど、いろいろタイミングがあってつい。

 

映画見ました1本だけ。
タイトル忘れたけど、ラブロマンス。
簡単なストーリーで頭が疲れず、良かったです。

 

しっかり眠ってパリ到着。
心配していた気候は?あれ?暖かい。
もわ~っとします。

さらなる旅の道連れ、山形の樋口女史と名古屋の加藤氏ともごあいさつ。
ここで今回の道先案内人 エノコネクションの竹下さんも登場。
これで役者は勢揃い?いやまだまだいるのですが、今日はここまで。

竹下さんの運転する8人乗りの車に6人とそのスーツケースが乗り込んだら
もう大変な狭さ。
足も延ばせない!!!!!
しかも、ボーヌまで4時間以上のドライブ。
さすがに疲れ果てました。

チェックイン後、元気な一同はボーヌの町へビールを飲みに。
Σはホテルの部屋で一人ハイネケンの缶ビールを開けたのでした~。