ステファン・ティソ1~2億5千年前のミネラル~
July 15th, 2012

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ゆうべ遅かったのに、朝早い。
これがワイナリーツアーです。
昨夜、ごあいさつできなかったエノコネクションの伊藤さんと
三浦君と合流。
彼らの車に乗ることにしました。
ようやく足を延ばせます。

 

さあ、ツアー第1日目はまず、お初訪問先のステファン・ティソ。
何年か前、ガチャをツアーに送りだしたとき、彼女は訪れています。
場所はボーヌから車で約1時間半東へいったところ。
Jura地方。

 

 

ワインをお勉強された方は「ジュラ・サヴォワ」という名称で暗記されたと
思います。

 

田園風景のなかに田舎チックな作りのかわいらしいワイナリーが登場し、
期待が膨らみます。
やや遅れてステファンさん登場。
う~ん、エネルギッシュ。
自然派のワイン造る人に共通の強いオーラを感じます。

 

まずは車で畑へ。
肌寒い。すぐにスイス国境があるので、山から吹く風なのでしょう。

 

地層の話、土壌の話、葡萄の話、今年の出来などなど
フランス語で一揆に話すステファンさん。
弾丸トークなのが、フランス語でも分かります。
通訳の3人もタジタジという感じ。
ティソのワインの美味しさの秘密は、隆起した2億5千年前の地層。
粘土質のしっかりした味わいが強い酸にバランスを保ちます。

 

 

早口は癖でもあるでしょうけど、頭の回転が速い証拠。
ある程度の説明が終わると移動です。
今度はもっと山の方にある畑へ。
途中まで車でいき、あとは歩きます。
崩れそうな石の階段を上ると、そこに小さな塔があり、その周辺も
畑になっています。
町を一望する優雅な景色にため息。
時間が止まります。

 

ちょっとした崖のような場所を指差し、ここを開墾して畑にすると
笑顔でのたまう。
何々と近寄ると、不思議な熱を感じます。
なにやら地熱らしい。蟻も忙しそうにせっせと働いている。
あ~こんな場所からできるワインって?
飲めるのはまだまだ先でしょうけど、心から楽しみです。

 

 

先ほどの小さな塔の中に入りました。
昔の物置かなあ?雑然としていますが
少しずつ修繕し、将来はテイスティングのできる設備を整えたいと
言っていました。

 

ヨーロッパの人って、こういうのありますよね。
まずは古屋みたいなものを、少しずつキレイにしていくのを楽しむ。
徐々に変えていくから、もともとの雰囲気もちゃんと残る。
いやあ、しかしここでテイスティングしたら、つい余分に買わされてしまいそうです。

 

 

先ほどのワイナリーに戻り、ワイナリー見学。
間口は狭いのに、奥が長く、広い。
広大な畑と、ワイナリーそしてそこで働くスタッフ。
さらにはワインを世界へ売っていく作業。
管理能力がないとワイン造りはできませんね。

 

さて、いよいよテイスティング。
Tipsy’sでも大人気のクレマン(泡ワイン)から、シャルドネ、
そして赤ワイン、更にはヴァンジョーヌやVDLまで約20種類。

 

これ、全部造っているの?
すごい。またまた管理という二文字が浮かぶ。
ツルツル頭は伊達じゃない。
脳みそ詰まってるなあこの人。

 

ジュラを愛し、ジュラの土壌を知り尽くし、ジュラのワインを造る。
ジュラの中にも様々な土壌があり、それを一つ一つワインで表す。
ステファンさんが言った印象に残る一言。
「シャルドネをつくるやつは皆最終的にはモンラッシェを目指すだろう、おれは
あくまでも、ジュラのシャルドネにこだわる」

そしてホームページの冒頭の言葉です。
A wine made with love and passion produces an emotion…

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