マルケ その三 ~アンジェロ&マリア~
June 24th, 2011

こんにちわ。Σです。
ローマに到着し、ようやくiPadが
使えるようになりました。

マルケの続きをお届けします。

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ツアー四日目、朝早く北マルケに移動です。
目的地はアッカディーア。
芸術と葡萄が融合しているユニークなワイナリーです。
昨年の訪問時は大雨でいく事ができなかった
畑へ。
葡萄畑の中に芸術作品が転がっていて驚きます。
オーナーのアンジェラさんの本業は芸術家。
田舎暮らしのなかで、鳥を飼い、養蜂をし
野菜を作り、ワインは自家消費用に造っていました。

その自家消費ワインがあまりに美味しいので友人の
勧めもあり、本格的にボトリングを始めたんです。

さて、畑のなかに立ち枯れしているものが数本目につきます。
原因不明の病気がここ数年、この地域で蔓延しているらしい。
原因がわからないので、農薬も効きません。
アンジェラさん曰く、『人間に都合のいい剪定を繰り返した結果
葡萄が弱ってきたんではないかな』

この病気になってしまった樹はもう切るしかないそうです。
‥葡萄は、自然は、身をもって何かを私達語りかけていますね。

さて、畑のあとはワイナリー見学。
家の中に回廊のように配置された、醸造部屋、
熟成部屋、貯蔵部屋。
本当にワイナリーは独特、ユニークです。

折り紙の鶴が羽ばたく樽熟成部屋をでると
そこは中庭で、奥さんのマリアさんが心づくしのランチ用意を
していてくれました。

脂身の方が多い、白い生ハム。
シンプルなトマトのペンネ。
ぶた肉ソテー。

アンジェロさんがいいます。
『ここに来るのに、こんなに慌ただしくてはダメだ。
今度くるときは最低三日間は時間を作ってくれ。
遺跡や素晴らしい景色があるんだ。
一緒、行こう!』

こんなこと、言えますか?
親友にさえ、三日間いろなんて言えないな、私。

『うちの二階に泊まればいいじゃないか。
来年は必ずだぞ』

すごいな、このホスピタリティ。
この人情。
なんで見ず知らずの人さえ受け入れられるのだろ!

Σはサービス業をやっているのに、まだまだ甘いなと
実感。

あーワインについてまったく書きませんでしたね。
でも‥味はもちろん、素晴らしいし、既に売れ筋なんです。
だからこそ、そのベースを、人となりを知ってもらいたいな。

こんな人の作るワインが、どんな味なのか
興味がわきませんか?

ティプシーズでお待ちしています。
サンラッザロ

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