ウケイレル
August 1st, 2011
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こんばんはΣです。ちょうど昨年の夏頃、ゴンの幼なじみで
ラブラドールのエルちゃんの死について書きました。

当時、エルちゃんのママはとても落ち込んで「寂しくて、寂しくて仕方ない」と。
店のご常連でもある彼女、、Σも、そのやつれようを、間近で拝見してきました。
元々、とても美しい奥様なので、急に老けこんだようでした。

Σも、すぐには言えませんでしたが、今年になったあたりから、
そろそろ次のワンコ、考えたらどうですか? と小出しに提案してきました。

元々、その気持ちを持たれていたようで、食事を運ぶと、ご主人と次のワンコ
について話し合われているのが、聞こえてきます。何やら揉めている時もありました。

そして、先日たまたま店の入口付近に立っていたら、
小さな小さなプードルを連れたご婦人が。
…なんと、エルちゃんのママではありませんか!

「あー、次の子ですね?」

「そーなの、元気で元気でもう大変なの」

小さな小さなプードルはカノンちゃん、女の子です。

奥様も、うれしそう。
Σも、心からうれしい。

ペットロスで悩んでいる方は多いと思います。事実、Σもゴンが9歳になった時、
その喪失を恐れて、保険のつもりでルナを迎えました。

 

 

そしてわかったんです。ルナはゴンの代わりにはならない。

きっとゴンが天国に行ったら、身体が半分無くなったような喪失を味わうでしょう。
例えルナがいても。

 

だから、カノンちゃんは、多分エルちゃんの代わりにはならない。

でも、エルちゃんの死を受け入れて前進したママの勇気は天国のエルちゃんにも届いているだろうなあ。
人は泣きながら暮らし続ける事はできないと思うのです。

よかったね、エルちゃん。カノンちゃん、たくさんの笑顔に囲まれて長生きしてください。

ビッグイベント
July 22nd, 2011
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こんばんはΣです。先日、久しぶりにティプシーズで夕食をとりました。

ご一緒したインポーターの社長さんが「ディナーっていいですね。一日の終わりのビッグイベント。ワクワクしますよ」と、おっしゃっていたのが耳に残ります。

新メニューをいろいろ試しました。

ガスパチョ\840、バーニャカウダ\1260、ソフトシェルクラブ\1260 豚スネ肉のラグー パートブリック包み\1890

ワインは残り僅かの、チェレータ、マティス2009
そして、アウディナッジョ。ANAの機内誌で紹介され、人気のワインです。

最後に、これも新メニューのデザート、「パイナップルのスープ」をいただき、大満足。

本当に夕食は一日のビッグイベント。

ティプシーズで、そのお手伝いをできたらな、と心から思います。

まずは、いらしてください。お待ちしております。

新メニュー
July 13th, 2011
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こんにちはΣです。 今日はティプシーズの新メニューをご紹介します。

「豚スネ肉のラグー パートブリック包み レンズ豆たっぷりソース\1890」

豚のスネ肉をスパイスたっぷりに何時間も、とろとろになるまで煮込み、美味しい肉汁とともに、トウモロコシ粉の生地で作った巨大な春巻きの皮のようなものに包み、カリッと揚げました。

レンズ豆のソースをたっぷり皿にひき、その上に揚げた巨大春巻きを乗せて、出来上がり♪

ビールや、ちょっと濃い白ワイン、ロゼ、赤、何でも合いそう。

夏バテ気味かなと感じたら、このスタミナ料理を食べに来て下さい。

グラッパ到着
July 7th, 2011
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こんにちはΣです。イタリアから別送したグラッパが届きました。

どれもグラッパの概念を打ち崩す美味しい(^〜^)グラッパです。

もちろん自然派♪
ティプシーズ、コトトワであるだけ販売。

とにかく、一度お試しください。

イタリアツアー2011 総括その2~待つこと。そして有言実行~
July 3rd, 2011

3度目の訪問となる2つのワイナリー、「カステッリーナ」と「チェレータ」。

はっきり言って畑と人のオーラが違います。

 

マッチョな外観とは裏腹で、とても繊細なファビオ。

見た目そのままのウルトラオーラを発しまくるダニエーレ。

 

彼らの共通点はワインだけを造っているのではないということ。

農園には葡萄以外にもさまざまな作物があり、チェレータには

豚や牛、鶏、イノシシ、全てがあります。

宿泊施設があり、その宿泊者のためのレストランがあります。

家族がいて、スタッフがいて、皆同じ方向を向き、一つのものを

つくりあげています。(これはイタリアのワイナリー全て同じですね)

 

そして、毎年進化している。

 

ワインも例外ではありません。

常に新しい取組をし、既存のものを壊すことを恐れていません。

納得のいかなかった年のワインはラベルをはらず、

今、人気のワインも次のものへと変えていく。

 

まさに、実行です。

そして、きちんとしたものを作り出すには時間がかかるということも

今回教わりました。

 

あせらず待つこと。

進化・前進すること。

 

相反するようでいて、それが調和となり

あの油断すると号泣してしまいそうな空間ができあがるのだと

思いました。

 

やれなければならないことが100あったとして

私は10もできていない。

 

始めます。

行動します。暑さを熱さに変えて。

ファビオダニエーレ

イタリアツアー2011 総括その1~マルケ万歳~
July 1st, 2011

マルケにて「豊かさ」について考えました。

マルケのあのパッチワークのような緑の美しさ。
丘陵の心癒されるたたずまい。
殆どの人々は生涯その土地をでることなく、

農業をやり、土地の若者同士が結婚し、子供を育てます。

 

家は丘の上にあり、豚を飼い、鶏を買い、犬や猫がいて

3世代が同居しています。

 

特別な高級感はありません。

素朴で、シンプル。

 

ただ、マルケを愛する熱い、熱い思い。

そして、心が満たされているのがわかります。

 

私も東京に生まれ、東京に育ち、今も、そして将来も東京で

生きていくのでしょう。

 

自分のすべきこと。自分のやれること。

わかっているようで、危ういんです。

 

私はとっても恵まれていて幸せなのに

なかなか他人の分まで幸せを分けてあげることができません。

 

震災後、「絆」というキーワードが誰の胸にも灯りました。

 

もっと家族を大切にしよう!

ゴンルナとの時間をもっともっと舐めつくそう。

店のスタッフは家族同然。

仕事がある、できる、店がある、愛してもらっていることに感謝。

あ~Tipsy’sやCOTOTOIをまるでマルケのような店にしたいです。

 

そういえば、年頭の目標は「前進」そして

「惜しみない愛情」でした。

マルケの人々のような、人を感動させるほどの愛情を

私も注いでいきたいです。

 パウロの娘プールサイド

トスカーナその2 ~ハーモニーと内なるエネルギー~
June 28th, 2011

カステッリーナのアグリツリズモに初のお泊り。

3年目にして初です。

長期滞在用なので、やたらと広く、怖い。
しかも、窓が全開だったらしく寒さで寝付けず、
気づいたら白々と夜が明けてきました。

はあ、昨年につづき眠れない夜。

 

ふらふらとしながらも炎天下の中、畑めぐりと

ワイナリー見学。

イヴァンさんは本当に頭がいい。
奥さまと結婚して、知識の幅が広がったのか

昨年よりもいろいろな事を教えてくれます。

 

彼が辞める日がくるなんて…私でも考えられないのに。

ファビオさんとイタリア語で

もっといろんな話がしたくなりました。

 

さて、さて、

今日はチェレータまで行かなくてはなりません。

もっといたかったけど1時でカステッリーナを出て

バスで2時間。

トスカーナの海沿いへ。マルケのアドレア海につづき

ティレニア海を見ます。

 

チェレータへ行く前にホテルにチェックイン。

このホテルがよかったなあ。

ひろびろプールに、テルメ。

部屋もきれいでモダン。参考までにアドレスを。

HOTEL DELLE TERME

http://www.hterme.it

 

おススメです。

あっ。もちろん、プールもテルメも行く時間なし。
なんかご馳走を前にお預けくらった気分。

今度はプライベートで行きたいっす!

 

さてさて、ラ・チェレータは透明感と果実そのもの

みたいな白ワイン、マティス。

それから、濃くてカベルネ入りが特徴のソラティオ、

リオ・デ・メッシの赤2本。

 

ここも3度目の訪問。

いつも夕食から現れるダニエーレさんが、今回は

最初から出迎えてくれ、畑ツアーも一緒。

 

何度来てもここの畑はオーラがあります。

しかも心地よい風と燦々とふりそそぐ太陽は1日それを

さえぎるものがありません。

 

だから、葡萄も健康そう。

今年は今まではとてもいい状態できているそうです。

 

いつものように、豚をみたり

牛を見たりしたあとは

3年待った「温泉=テルメ」。コツコツ作っていたんです。

それが、ついに登場。ものすごいエレガントな大人のテルメ。

もっとゆっくりしたかったのに、着替えを含めて45分の

行水に挑戦しました!

 

もちろん水着で。

最初は室内の結構あたたかい温泉。

そこから洞窟を伝って外へでると、さっきより

少しぬるい巨大な温泉。

さらに、小さな池のような温泉が次々と

つづき、徐々に温度もぬるくなります。

最後に行き着くのは、もうプール。

足もつきませんから、泳ぎます。

 

ふふ。

この旅ではじめてリラックス★

女子ではΣだけの挑戦だったので

やや気後れしましたが、これは価値あり。

しかし、それにしてもここはすごい場所です。

アグリツリズモなので、誰でも行くことができますから

もし、トスカーナで人と違う体験をしたいという方は

Σへ一報くださいな。

 

 

カラスの行水のあとは

待ちに待った夕食。

今日は朝抜き、昼はパンをすこしだけなので

みんなお腹ペコペコです。

 

 

ここでの夕食はダニエーレさんとの会話が最高の一品。

 

ワインの事以外の話で盛り上がるのも

いつものことです。

 

この旅の最後の蔵元。チェレータの主、ダニエーレさんの

この夜の言葉です。

 

ワイン造り近道はない。

本物をつくりあげるのは時間がかかる。待つのみ。

最高のものしかチェレータのラベルを貼らない。

BIOには柔軟さが必要だ。

 

このスペシャルな暮らしの中にいると他を愛する気持ちを

止めることができない。

お互いにいい状態、いい気持ちでいることで調和がうまれる。

 

言葉ではいくらでもいえる。

実行と経験を伴うことが大事。

ちょっと狂ってみることも大切だ。

枠からはみ出せ!

いつでもアンテナを広げていろ!

機械的なエネルギーばかりを使ってはダメだ。

他人の心につながるような、内なるエネルギーを

つかわなければならない。

チェレータ

トスカーナその1~変化する環境~
June 28th, 2011

ホスピタリティの蔵元“アッカディーア”を上機嫌で

旅だった一行は、約4時間かけてトスカーナのキャンティへ。

 

 

4時間は長いけど、なるべく寝ないようにします。

だって、景色が抜群にきれい。

ちょっと小高い丘には必ず城壁や、城があります。

エトルリア人が建てたといわれているこの城郡。

案内人Takeさん曰く、「平地になんて恐ろしくて町は作れなかった」

らしい。攻め込まれる、攻め込む、の繰り返しだったのでしょうね。

 

 

ヒマワリが絨毯の咲き、マルチェロマストロヤンニの「ひまわり」

を否応なしに思い出します。

あ~切ない映画だったな。

 

 

中田が最初にわたったことで有名なペルージャを通り

景色が変わり始めます。マルケよりも田園風景の牧歌的な感じに。

 

 

トスカーナも間違いなく、美しいところ。

 

 

もうカステッリーナも3度目。

曲がる道さえ覚えています。

 

 

昨年も行った、あのアグリツリズモのレストランで

夜10時からの夕食。
あのシェフの料理が食べられる!とテンションがあがります。

 

 

ファビオさんと感動の再会。

厚い胸に顔をうずめて、目でうなずきあいます。

昨年は日本にも来て、わざわざTipsy’sにまで来てくれたんです。

  

大きなテーブルに15名席について食事です。

「今年はシェフがいないから、妻がつくります」とファビオさん。

あれ?お休みかな。彼の料理はとてもいいのでやや残念。

でも、

奥さまのお料理もとても美味しく、量がおおくてうれしい悲鳴です。

後で聞いたのですが、シェフはカステッリーナを辞めて

トスカーナの市外のレストランへ移ったそうです。

 

 

いつも、ファビオさんを補佐して、私たちをケアしてくれる

イヴァンさんがサービスしてくれます。

 

 

彼は、畑をやり、ウェブなどの広報をやり、夜はレストランで

サービスも。まさにカステッリーナのスタッフの要です。

昨年結婚し、男の子ができたそうです。

 

 

息子さんのフランチェスカが出てきました。

うううっっっ可愛い!日本でデビューしたら、たちまち人気に

なるに違いないと黒い発想をするΣ。

しかも、愛想がよく、にこにこと笑顔を絶やしません。

これはまさに「人たらし」。

みんな完全にやられています。

彼も料理を運んでくれます。

 

 

美味しい料理とワインに、疲れも重なりほろ酔い気分のΣ。

そんなときにぼんやり考えたのは

 

1年はいろいろと人や環境を変えるのだなということです。

 

こんな平和な、何も変化が起きようがない場所でも

シェフが辞め、奥さまが料理を作り

フランチェスカが成長して、皆と食事したり、サービスまでも。

イヴァンは結婚して、子供ができ、家と小さな畑を買ったそうです。

そして、将来は小さくてもいいから自分のワイナリーで

ワインづくりをしたいと話してくれました。

 

 

ファビオさんも大変だなと思ったけど

彼は「全て受け入れる」。と。

 

 

これこそ、彼のワイン造りなのかも。

葡萄の様子を見て、葡萄がいう言葉を聞いて、

マニュアルに沿うことなく、柔軟にワインを造る。

 

 

全て受け入れる…

 

はあ、Σの修行はまだまだ始まったばかりです。

カステリーナ

マルケ その三 ~アンジェロ&マリア~
June 24th, 2011

こんにちわ。Σです。
ローマに到着し、ようやくiPadが
使えるようになりました。

マルケの続きをお届けします。

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ツアー四日目、朝早く北マルケに移動です。
目的地はアッカディーア。
芸術と葡萄が融合しているユニークなワイナリーです。
昨年の訪問時は大雨でいく事ができなかった
畑へ。
葡萄畑の中に芸術作品が転がっていて驚きます。
オーナーのアンジェラさんの本業は芸術家。
田舎暮らしのなかで、鳥を飼い、養蜂をし
野菜を作り、ワインは自家消費用に造っていました。

その自家消費ワインがあまりに美味しいので友人の
勧めもあり、本格的にボトリングを始めたんです。

さて、畑のなかに立ち枯れしているものが数本目につきます。
原因不明の病気がここ数年、この地域で蔓延しているらしい。
原因がわからないので、農薬も効きません。
アンジェラさん曰く、『人間に都合のいい剪定を繰り返した結果
葡萄が弱ってきたんではないかな』

この病気になってしまった樹はもう切るしかないそうです。
‥葡萄は、自然は、身をもって何かを私達語りかけていますね。

さて、畑のあとはワイナリー見学。
家の中に回廊のように配置された、醸造部屋、
熟成部屋、貯蔵部屋。
本当にワイナリーは独特、ユニークです。

折り紙の鶴が羽ばたく樽熟成部屋をでると
そこは中庭で、奥さんのマリアさんが心づくしのランチ用意を
していてくれました。

脂身の方が多い、白い生ハム。
シンプルなトマトのペンネ。
ぶた肉ソテー。

アンジェロさんがいいます。
『ここに来るのに、こんなに慌ただしくてはダメだ。
今度くるときは最低三日間は時間を作ってくれ。
遺跡や素晴らしい景色があるんだ。
一緒、行こう!』

こんなこと、言えますか?
親友にさえ、三日間いろなんて言えないな、私。

『うちの二階に泊まればいいじゃないか。
来年は必ずだぞ』

すごいな、このホスピタリティ。
この人情。
なんで見ず知らずの人さえ受け入れられるのだろ!

Σはサービス業をやっているのに、まだまだ甘いなと
実感。

あーワインについてまったく書きませんでしたね。
でも‥味はもちろん、素晴らしいし、既に売れ筋なんです。
だからこそ、そのベースを、人となりを知ってもらいたいな。

こんな人の作るワインが、どんな味なのか
興味がわきませんか?

ティプシーズでお待ちしています。
サンラッザロ

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エコ
June 21st, 2011
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いのうえですm(__)m
今日は暑かったですね〜、今テラス席は風が抜け、
夕暮れの空が良い感じです。そんな自然の涼を愛でながら、
キンキンに冷えたリースリングで喉を潤せば、クーラーいらずです(^-^)